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目的と手段

2023.01.07

明けましておめでとうございます。

昨年末はコロナに感染し、クリスマスから仕事を納めることとなってしまいました。
仕事を納める直前、私たちの仕事の中では数少ない住宅案件の最終調整を行っておりました。



埼玉県のステンドグラスバロック様で制作されたステンドグラスを邸宅内に設置していて
それらが美しく見える様に背面に入れた間接照明の調整しました。



この業界にいると様々な世界がある事を知らされます。
ステンドグラスの世界も非常に奥が深く、今回使用しているガラスは100年以上も前に作られた今は亡きガラスを使用しているとの事、唯一無二の作品である事も教えて頂きました。



クライアントは何度もステンドグラスバロック様へ足を運んでおられ、
製作中も進捗を確認するため、途中クライアントと共に私も埼玉へ行きました。
それ程までにこのステンドグラスというものに対しての想い入れがクライアントにはありました。


私たちも従事している建設業に携わる人たちを見ていますと、当たり前ですが、
クライアントより依頼があったらどうしても建物を建てる事、設計する事、工事をする事、それ自体が「目的」となっています。

ただクライアントにとっては、それらは「手段」です。

建てる建物を活用する事で、

企業であればより知名度を高めたり、より業績を上げる事が「目的」であったり、

住宅であれば居心地や安らぎなどや、豊かな生活を得る事が「目的」であったりするので、

クライアントの「真の目的」を見据えた仕事や提案が必要なのだと思っています。


それら「真の目的」、要は想いがこもった建物となれば、未来に残したい建物となるのではと。
その想いが建物自体の長持ちに繋がると信じて
一つでも多く有意義な建物を考え、少しでも永く使われ続けてほしいな、と願っています。