デザイン、と聞くと何が思いつきますか?
色・カタチ考えたり、バランスを整える、などが思いつくのかなと想像します。
まずデザインという言葉の意味ですが、
広い意味でいうと「問題を解決するための手段」です。
デザイン 本当の意味
などで検索するとたくさん出てきます。
「色カタチ云々」は、それよりも狭い範囲の事を意味しています。
それらを踏まえて、建築でいうと、例えば住宅について。
デザイン住宅とかデザイナーズハウスなどの言葉は、
売り手がどう考えているかは別として、購入を考えている人からすると
デザイン → 色カタチetcという認識 → 見た目
となり、外観やインテリアが優れた商品なのだと伝わるのではないでしょうか。
見た目だけ、と感じる人もいて、敬遠される方もおられます。
要は機能的ではないものになるのでは、と。
広い範囲の意味で考えた場合、どうでしょう?
デザインというものは、機能の一つと考えることが出来ると思います。
例えば、弊社では少しでも永く直してでも使いたくなるような
普遍性に配慮したデザイン、計画をご提案させて頂いております。
※住宅に限った話ではありません。
何故か?
今後きっと、今の工法では高コストで新築を断念せざるを得ない状況もあり得ると考えます。
人口減少に伴う職人不足もあります。
将来に向けて、優良な建築ストックを残すことは、一つの対策だと考えています。
施主にとっても、
個人の場合は、もし家を売買するとなった時には、
安っぽい建物ではなく、流行り廃りの影響が少ないデザインの建物を資産として持っておく方が高値で取引が可能になります。
法人の場合は、町のランドマークとして周囲に認知され、企業の知名度アップにも寄与します。
お金をかけましょうという話ではないです。工夫で問題を解決することもあります。
話が逸れましたが、
建築について、デザインという言葉の意味を改めて考えてみる。
「色カタチ」という意味で考えると何か、中身が空っぽに感じる。
「問題解決の手段」と考えると、最終的には満足したものが出来上がりそうに思いませんか。
デザインという言葉は、
同じ言葉でも対象とする範囲が広いか狭いかで、真逆の意味に捉えられる事もできます。
面白い言葉だなと思います。