建物の新築や改修などを依頼する時の依頼の仕方は、どう依頼していますか?
一般の建築(住宅以外)だと、用途・規模・予算・希望工期etc
住宅だと、土地・予算・間取りetc
多分、色々細かく考えられてから、依頼されると思います。
建築を設計する人に対しては、もっと抽象的なオーダーが理想です。
語弊いっぱいに表現していますが、
一般の建築については、「まず」建物を建てたり、直してどうしたいのか。
住宅については、「まず」どういう生活を送りたいのか。
建築(新築・改修問わず)はあくまで手段でしかない、目的はその先にあるはず。
その目的を達成するという事に建築デザイナーの腕が試されます。
目的を伝えずして、
住宅の場合、何畳のLDKだ、6畳の子供部屋だ、何だとオーダーしても、
間取りのパズルしか出来ません。それは建築プロでなくても正直出来ます。
間取り云々は設計条件です。もちろん必要なのですが、
ここよりももう少し手前の、そもそも目的は?があるとより良いというか、欲しいです。
例えば「自然の中にいる様に、おおらかに暮らしたい」とオーダーであれば、
外構で木を入れて、方位考えて、この季節この時間に木漏れ日を部屋に入れてみようか、とか、
色々と考えていけるわけです。
きっと、めちゃくちゃ考えての広さが「6畳」の部屋、だったりするはずです。
そのめちゃくちゃ考えている過程が知りたいし、
そこでどう過ごしたいのか伝えてもらえると、もっと一緒に考えていけます。
お医者さんに
「胸の特定の一部が痛むので、○○という病気だと思うので診てもらえませんか?」
と依頼して、イエスかノーかの返答だけだと、不安になりませんか?
※勿論、もっとちゃんと色々調べてもらえると思いますし、
そもそもそんな依頼する人いないはず…。
要は先回りし過ぎというか、
具体的なオーダー過ぎて狭い視野で考えさせると
大事なものを見落とす可能性があるという事が伝えたかった事です。
上手に専門家を使い切る。
というか、最初は広い視野で提案させてみる。
畳数を絞るのは、その後がいいです、というか、それすらも提案を受けるべきかなと。
よく分からなければ、早い段階で相談してみるのが良いかなと思います。