IDEA|WORKS

The Culture:日本精機宝石工業(JICO)様

Feel Records 京都はなれ店
The Culture
京都に構える初のレコード針直営店
目的
京都市内の七条通り沿いにある町家を、レコード針ショップ、カフェ、ギャラリーを備えた店舗へ改修する計画。
アイデア・戦略
クライアント企業が本社で行っている観光事業とリンクした「はなれ」と位置付け、企業の「文化」などの共通項を用いて一貫性を付与する。

京都ショップ1

店舗イメージ画

 

 

今回は、日本で唯一のレコード針専門店出店計画に参画した。

海外のお客様を持つクライアント企業の意向により、出店先が京都となり、土地柄の雰囲気を活かすために町家の改修を視野に現地確認から同行した。

 

本社の観光事業の延長である為、古き良きを残すという理念を共通項とし、改修で新しくする部分と残す部分の位置やバランスを慎重に検討した。
一つの室空間の中で混ぜ合わせたり、複数の空間を用いて新と旧を表現したりと一辺倒で単調にならない様に構成している。

 

 

京都はなれ内部1

1階レコード針専門店:薬味箪笥内にレコード針商品を収納。番頭さんがオススメの針をセレクト。

 

 

京都はなれ内部2

1階カフェ:だし巻バーガーやコーヒー、アルコールを取り扱う。奥庭から北側の優しい自然光を取り入れる。

 

 

京都はなれ内部3

2階ギャラリー:唯一の高天井空間。壁にかかる写真は、約60年前の本社工場。

 

 

京都はなれ内部4

2階階段室:一部吹抜とする事で橋の様な空間へ。左の欄干(手摺)は既存、右の欄干は新設。(現在は落下防止対策)奥は試聴室。

 

 

京都はなれ中庭

1階奥庭:この空間の存在がカフェ空間を豊かにする。隅の祭壇は既存のもの。

 

 

京都はなれ内部6

1階トイレ:天井にコーポレートカラーのブルーで特注したレコード針を展示している。

 

 

京都はなれ外観

ファサード:周りとの調和に配慮しつつ存在感を創出。2階は着脱可能な格子を新設するのみで、手を加える範囲を最小限として調和に配慮している。

 

DATA

竣工
2024.03
所在地
京都府京都市
用途
ショップ、カフェ、ギャラリー

CREDIT

DESIGN
Kenichi Makita
CONSTRUCTION
京町家公房
PHOTO
Yuko Tada